隠すため、それだけじゃない
オープンに見せる収納とも、一枚で閉じる扉とも違って、見えていないけれど、その奥に繋がっているような、曖昧な境界をつくり出してくれるルーバー扉。その先に何かを秘めているような、幸せな予感を抱くのは私だけでしょうか。
ただ中身を隠すためであれば、フラットな扉や、布一枚でもこと足りますが、ルーバー扉がピシッと並ぶ壁面はやっぱり美しいもの。 扉一枚入れるだけでも、平坦な壁面の景色に質感と奥行きが生まれ、その場の印象が深々と変わります。
しまう場所と分けつつ、壁の意匠としても大きな役目を果たすルーバー扉。今まで中身を隠すためとして見ていた収納扉を、空間の景色をつくる存在として捉えてみませんか?
何もない場所でこそ
『塗装ルーバー折れ戸』は、家の中の様々なシーンでお使いいただけるよう、片開き・両開きタイプ、それぞれ3つのサイズ展開で揃えています。
例えば、寝室の壁一面に複数枚並べれば、朝起きて一番に目に入る景色が快いものに。お気に入りの服たちが並んでいる場所に続く入り口として、気持ちまで高めてくれるように思います。
そして、壁一面で見せるだけでなく、一部分に取り入れるだけでも効果的です。
例えばパントリー、リビングや廊下の途中一角に設けた収納に。特別見せ場にするところでもない場所でこそ、この扉の出番です。
家の中で通り道となる、なんでもない一角に、変化を持たせることができます。
実は、手の込んだつくり
細い枠とピッチの細かなルーバーがたおやかな印象。光が当たることで際立つ、しっとりとした質感や優しい色味が室内の空気を穏やかに整えてくれるように感じます。
その工程は、縦桟に一本一本ルーバーをはめて形にし、塗装をするにも、フラットな面よりも多くの手間がかかります。だからこそ、この存在感に繋がっているのかもしれません。
ただ、建具屋さんにつくってもらうとなると、時間も費用もそれなりにかかります。また、理想のイメージを伝えるのが難しい。
「塗装ルーバー折れ戸」は、手間のかかる工程を工場で済ませることでコストを抑えています。塗装された完成品が届くので、色味や質感も、思い描いたものと仕上がりにギャップが生じることもありません。
物静かに主張します
「塗装ルーバー折れ戸」は、その名の通り無垢のパイン材に塗装がされた状態でのお届けとなります。
壁面に馴染むというよりも、空間の中でさりげなく目を引く色味を目指しました。
スタンダードなモノトーン3色は、あえての艶あり塗装。わずかな自然光ではしっとりと、照明などの強い光の下ではくっきりハイライトが入り、光の表情を鮮明に映してくれます。
彩度を抑えたくすみカラーの3色は艶を無くしたマットな質感です。
このような中間色は、小さなカラーサンプルから出来上がりをイメージするのが案外難しいもの。塗装工場で調整を繰り返し、微妙な違いを追求しました。
実はこちら『クラシックパネルドア』と同じカラー展開。各色に似合う雰囲気をPinteresteボードにまとめています。こちらも合わせてご覧ください。(Pinterest のボードを見る)
ただ中身を隠すという機能を超えて、目にして嬉しい佇まいの収納扉。家の中の一角を設えてみるのはいかがでしょう。