築31年のマンション。お料理が好きで、休日もキッチンに立っていることが多いというお施主さん。
リノベーションは、「この空間は大切にしたい」というキッチンを起点に検討されていきました。
広々とした作業スペースを確保するため、大きなモルタルのキッチンカウンターをコの字型に造作。さらに、床の一部を小上がりにすることで、キッチンカウンターの天板がダイニングチェアにちょうど良い高さになるよう工夫されています。
お施主さんが少しずつ集めてきたという、デザインの異なる椅子たちは、無垢のフローリング材で仕上げた小上がりと馴染み、心地よい温もりを感じさせる空間をつくり出しています。
内装はシンプルで洗練された空間を目指し、天井やキッチンカウンターにはスタイリッシュなモルタル、リビングや廊下の床にはグレーの塩ビタイルを採用。素材の質感やディテールにもこだわり、無駄を削ぎ落としたすっきりとした空間に仕上げています。
さらに、LDK・寝室・WICを回遊できる動線にすることで、忙しい朝もスムーズに移動できる間取りになっています。
各部屋の建具は枠をなくし、天井いっぱいのハイドアにすることで、圧迫感のないスッキリとした印象に。
そして、何より各部屋のスイッチは、10cm角のminiサイズの『トグルスイッチ』を採用いただきました。厚さ3mmのアルミの一枚板から切り出して作られたプレートに、カチカチと心地よい音を響かせるスイッチ。日常の何気ない灯りのオンオフの動作が、気持ちを切り替える手立てとしても役立ちそうです。
自分の好きな空間を中心に、日常の動線を整えることで、ストレスない暮らしを実現したお家。
暮らしの中で大切にしたい場所をどう配置し、どんな素材や収まりを選ぶかで、空間の印象が大きく変わることを気付かせてくれる素敵な事例でした。
ASTER |有限会社 中川正人商店
熊本を中心に活動するリノベーション専門店。
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