手洗い器って、どんなイメージをお持ちですか?
白いシンプルなカタチの手洗い器をイメージされる方が多いのではないでしょうか?
洗面室おいてメインといっても過言ではないのに、
タイルとか、金物とかに目が行きがちでなかなか脚光を浴びない、、、
そんなの悲しすぎますよね?涙でちゃいますよね??
でもtoolboxにはあるんです。
カウンターの上で空間になじみながらも、しっかり存在感を放つ置き型の手洗い器が。
その名も『半磁器手洗い器』
ろくろやヘラで成形した跡が、なんとも言えない味をかもしだします。
ゆったりと深さをとっているので、コンパクトながら水はねしにくく、洗うときにしっかりと、そしてやさしく手を包み込んでくれます。
手と向き合う場所だから、人の手のぬくもりを感じるもので彩ってほしい。
そんな思いのつまった手洗い器です。
黒の縁取りがホーローのようにもみえるので、和洋どちらの空間にも馴染みます。どんな空間にも寄り添う、優しさのかたまりのような洗面器です。
ご紹介していたのは、1983年に建てられた木造住宅をリノベーションしたお家の洗面室の写真です。
1980年代に量産された郊外の木造住宅の多くは、詰め込んだ部屋が個々に仕切られ、他の部屋の様子がわからないものが多かったのですが。
平日忙しい家族が、小さなつながりを共有しながら住むために、建物を一直線に縦断する大きなリビングを配置しなおし、リノベーション。
どこにいても家族の気配を感じられるお家に生まれ変わりました。
そんな空間にそっと手のぬくもりを添える『半磁器手洗い器』。とてもオススメです。
(ヤマキ)
須藤剛建築設計事務所
「建築を通して日常に新しい価値をつくる」
わたしたちは、建築の設計をベースに、社会や暮らしに新たな価値を生み出し、身近な生活を豊かに送れるよう、既製概念にとらわれないものづくりを行っています。
建築は竣工して完成なのではなく、人を招き入れたくなるような、また自然に人が集まってくるような、人と人とをつなぎ、人が集うことで完成すると考えています。
そのために対話を大切にし、価値観を共有し、理解を深めながら、そこにしかないものをつくっていきたいと考えています。