サンダルをどこで履く?

青々とした芝の庭。しっかりと手入れされていて、子供が遊ぶのに最高の庭。
そこにバルコニーデッキを取り入れてくれたのはEさん。
もともと芝の庭に出るためには土間でサンダルを履く。これ普通のことです。

でも、デッキを敷いて思いました。

土間って 部屋から外に出るときの境界でしかなくて、むしろ部屋と芝を遮っているのではないかと。
冷たいモルタルの上に快適さはなく、サンダルを履く、物を置く、洗濯物を干す。
そんな使い方しかできなくて、ますます、部屋と庭を分断していく。

バルコニーデッキを庭につくってくれたEさんの事例です。
庭なのにバルコニーデッキ?と思うかもしれませんが、Eさん宅の場合、コンクリートの土間があったために工事ができました。

コンクリートの土間が横たわる既存の状態。

室内から見える風景がモルタルというのはもったいない。

木のぬくもりだけではありません!

Eさん宅はデッキを敷いたことで、サンダルを履く場所が芝の上になりました。
これってサッシのところで分かれていた室内空間が、外に延長されたってことですよね。
木の素材感によって、視覚的にも、足裏の触覚的にもリビングのフローリングを延長してくれるのです。
さらに、デッキを土間の上に敷くことで部屋との段差も少なくなり、ますます外に出やすくなる。
デッキになって改めてモルタルが、どれだけ障壁だったかということに気付かされます。

端部も木で囲ってしっかりしたたたずまい。

写真はすべてEさんの撮影によるものなのですが、撮影中、娘さんが裸足のまま出てきてしまったようで、そのままパシャリ。子供の感覚って正直なんだなと思いました。

庭なのにバルコニーデッキ

庭なのにバルコニーデッキ?と思うかもしれませんが、Eさん宅の場合、コンクリートの土間があったために工事ができました。
実はこれ、商品開発時点では想定していなかったパターン。
土の上に施工する場合、基礎を作らなければいけないのですが、まずはマンションでもデッキを楽しんで欲しいという思いで、バルコニーに限定した施工法によるサービスでした。

でも、確かにご依頼いただいて、その可能性に気付かされました。 土間さえあれば、基礎はいらない。これならバルコニーデッキの施工法のまま取付ができます。
段差にあわせて、サッシぎりぎりに高さを設定することも、室内の床と高さを合わせることも可能です。

それから、左の写真の端部、角の部分を見てください 。板を斜めに切ってつなぎ合わせるという、大工さんの丁寧なお仕事。
こういう一つ一つの仕事が素敵なたたずまいをつくりあげるのです。

自分の家を編集する。室内だけではなく、中から外に出るための境界部分にも目を向けてみてはいかがでしょうか。きっと室内が生き生きしてくると思います。

  • 「バルコニーデッキ工事」はサービスを終了しました。

株式会社アングロ | ANGULO

toolboxの初期から活動を共にしてくれているオーダー家具屋、石岡鉄平さん。
デザイン性の優れた家具製作のみならず、現場での施工や空間デザインも手掛けています。

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