旦那様も奥様もキッチンに立たれるご夫婦。
休日には2人並んで、お菓子作りや料理をされるそうです。
そんなご夫婦が、家づくりの際に一番こだわったというキッチンをご紹介します。
料理が得意な旦那様が最初に案を出し、その条件に加え、奥様が譲れないポイントを出してキッチン空間がつくられました。
まず、お互いの想いで共通していたのは、ステンレスキッチンであること。
「主人は業務用キッチンが良かったみたいですが、インテリア的にもう少し小洒落た感じがいいなと思い、SNSで見かけたtoolboxの商品を主人にプレゼンして採用しました。」
採用いただいたのは『オーダーキッチン天板』に『角パイプフレーム脚』の組み合わせ。
「我が家は玄関入ったらすぐリビングダイニングなので、台所の印象で空間の雰囲気が決まると感じたので見た目の良さは譲れなかったです。」
シンプルなステンレス天板に無骨でかっこいい「角パイプフレーム脚」を合わせると、お互いの素材の良さが引き立てられているように感じます。存在感抜群です。
その他、譲れない条件としてあげられたのは、作業がしやすい台の高さと、水回りからコンロまでの距離をとり、十分な作業スペースを確保すること。どこに何があるか分かる、オープンな収納であることでした。
「オーダーキッチン天板」は幅や奥行きを10mm単位でサイズオーダーできたり、コンロやシンクの位置変更ができたりと、自由度の高い商品です。
また、天板のみの商品であるため、高さが自由に決められたり、お客様の思いのままに下部を作り込むことができます。
シンクとコンロの間隔は広く、十分な作業スペースがあります。
せいろや土鍋など、こだわりの道具が多く見受けられるので、このくらいスペースにゆとりがあると作業がはかどりそうですね。
二人並んで楽しく料理をしている姿が想像できます。
オープンなキッチン下は、ものでぎっしり。
ステンレスのユニットシェルフをキッチンの下に置いて、そこに調理器具が収納されています。
コンロ回りのタイルの壁面やレンジフードには、S字フックやマグネットフックを駆使して、調理器具が吊るされています。
揃えられた道具の素材や色味に統一感があるため、引っ掛けて見せても絵になりますね。
どこになにがあるか一目で分かる工夫は、背面の収納ラックにも。
様々な大きさのS字フックやビン、バケットなどがしまう道具に合わせて使用されています。食器やグラスをはじめ、使いたいものをすぐに見つけて取り出すことができます。
実はこのキッチン、ご夫婦以外にも使う人がいるんです。
友人を家に招いて、みんなで一緒にご飯をつくって食べることもあるんだとか。そんな時でも、みんなでわいわいと、料理や準備が楽しめそうです。
シンクの上には、オープンな収納棚があります。
布巾かけが無くて奥様が困っていたところ、旦那様がワイヤーとフックを活用して、オリジナルの布巾かけをつくってくれたそう。
使ってみて困ったところがあれば、ささっと手を加える。
暮らしながら柔軟に対応していくことで、心地よいキッチンがつくられていくのだなと思いました。
ご夫婦それぞれの意見を反映してできたキッチン。写真の様子からも、日々料理を楽しむ様子が伝わってきますが、使ってみての感想はどうなんでしょう。
「実際、使いやすさもあって、存在感も半端なくて夫婦でめちゃくちゃ気に入ってます。現在も我が家のメインである台所を中心に、暮らしてるなと感じます。」
また、「台所を見るたびに心が癒されています。」と嬉しいお言葉もいただきました。
自分がこだわって集めた道具が並んでいる姿や、日々大切に手をかけて使っている場所は、リラックスタイムについ眺めたくなる風景になりますよね。
そんな風景があることで、家の心地よさが高まってくるように思います。
「どこで買ったの?」と思わず聞きたくなるような道具たち。それらをただしまうのではなく、魅せる収納にすることで、みんなが使いやすく居心地の良い空間になっていました。
一旦完成してそこで終わりではなく、使っていく中で工夫が加えられていくことで、魅力が増しているキッチンの事例でした。
これから暮らしに合わせてさらに手が加えられて、どのように進化していくのか楽しみです。
(三上)