導入いただいた美容室では、ブリーチやハイトーン、デザインカラーに力を入れているんだそうです。
それを表すかのように、「カラーブース」という、カラーするための薬剤がストックされ、来店された方の髪にあわせてカラー剤を調合する場所がお店の真ん中に用意されています!
天井付けの、アイアンフレームとメッシュボードでできたシェルフには、きっとたくさんのカラー剤が並ぶのでしょう。
お店の中心にあることで、スタイリングブースにもシャンプーブースにも目が届き、導線もとても良さそうです。
そんなお店の中心部、お客の目線からこそっと見えるのが『ミニマルシンク』と『ニッケルサテン水栓』です。
ミニマルシンクは「壁付け W600×D500」を使っていただいたのですが、作業台の中に埋め込んで使っていただいているようです。(グレーっぽい作業台と相性が良すぎて一体化して見えます!)
天井のシェルフからカラー剤を選び、ミニマルシンクや横の作業台で調合して、さっとお客様の元に向かう。そんなスマートな動きが想像できますね。
お店の中心で活躍するシンクたち。金属の質感が空間をキリッと引き締める役割も果たしてくれています。
そしてそして、調合してもらったカラー剤を塗布してもらったならば、欠かせないのがシャンプーですよね。
シャンプーブースのお写真もいただいたので紹介します。
空中に浮遊しているようなルーバー仕切りと一部だけがガラスで繰り抜かれているような右側の壁。
面白い仕上げだなと思ったのですが、ルーバー仕切りは適度に視線を遮ってくれますし、壁があることで仕切りつつも、一部だけをガラスで抜くことでシャンプーブースの閉塞感がなくなります。
シャンプーしてもらう立場として考えると、オープンすぎる場所はほんの少しだけ恥ずかしいので、少しでも視線が遮られていると思うと安心できますね。
視線を遮りつつ、でも空間の軽やかさも保つ、絶妙な抜け感の演出だなと思いました。
カラーに力をいれている美容室らしい、使い勝手の良いカラーブースを中心として考えられた導線と、気配りが細部まで行き届いた居心地の良い空間だなと思いました。
(橘川)