東京・渋谷区富ケ谷に一部プロの手も借りつつ、ほぼDIYで撮影スタジオをつくりあげたカメラマンでもあるお客さま。

その奮闘っぷりと、完成された世界をご紹介します。

鉄骨造でデッキプレート現しなビフォーの空間。

壁のボード貼り、コンセントなどの電気系や水回りのキッチン取り付けなど、素人では出来ない部分はプロの方にお願いし、それ以外の部分は、お仲間の助けも借りてDIYされたそうです。

DIY中の写真も色々いただいたので、大変だったところを振り返りながらご紹介しましょう。

まずは、天井デッキプレートの塗装からスタート。

天井の塗装って、ずっと上を向いて腕をあげっぱなしの作業なので、本当に腕がぱんぱんになってきつい作業なんですよね。デッキプレートは、フラットな天井に比べて溝があるのでさらに大変……。

一度自分でやってみると、プロの偉大さ、この金額なら自分でやろう、又はお願いしちゃおうのジャッジも次から早くなります。何事も経験……といいつつ、本当に大変だったかとお察しいたします。

壁は断熱材を入れてボード仕上げ。床は、板を貼るための下地入れ。ここはプロの方にお願いして。

プロのスピード感に感動したそうです。

「モノ選びは、まずはスタジオの床をどうするか?から考えました。

壁や天井は真っ白の方が光もまわるし、シンプルで使いやすいので決まってましたが、床を狭いながらにバリエーションが撮れるよう2タイプの床にしたかったのです。

半分はモルタル仕上げで、もう半分はウッドにしたいけど綺麗めなフローリングかラフな感じの足場板かを迷いました。

建物が古く、窓のサッシが良く言えばレトロ、悪く言えばボロいので、綺麗めなフローリングではアンバランス…なんとなく今の気分で足場板の方をチョイスしました。」

ということで床は、『足場板』に決定。

足場板は元同じ事務所のお仲間で、元大工という強力な助っ人と2人で施工したそう。

足場板のような長モノは、「路線便」というスタイルで、軒先渡し。建物下で受け取って搬入も自分たちでしなければいけません。

「足場板、約40平米分、5枚入り21束を一人で階段から2階に搬入。相当しびれましたね〜。」

そうなんです。床をDIYする場合は、荷揚げから助っ人要請が必須です。ここ、大事なポイント!

壁のパテ処理が終わったところ。

パテも地味に大変な作業ですが、ここの丁寧さが仕上がりに影響してくれるので気は抜けません。

建具は、無塗装品を入れて、好みの色に塗装することに。

壁はお客さまが一人で、白く2回塗り。とにかく大変すぎて、後悔したそうです。

床は、『足場板』を2人がかりで施工。

扉回りなど、細かいところは元大工の強力助っ人のお仲間が仕上げてくれたそう。お客さまは、手ノコ一本しか用意してなく、ノミや丸ノコもなかったので怒られてしまったのだとか。(笑)

この疲れてきた後半戦に細かい作業を任せされるのは大きい!

トイレの床には『ハニカムタイル』をDIY。

粒が小さいハニカムタイルは、はじっこ部分をカットしなくても、一列ずつでサイズ調整しやすいのが嬉しいところ。

まずはボンドで床に貼り付けた状態です。この後、塗れたスポンジを浸して、表側の紙をはがしていきます。

お好みの目地材を選んで、目地詰め作業。今回は、白いタイルに目地材も白をチョイス。

「トイレのハニカムタイルは初めてのタイル貼りでしたが、予想以上に面白く、今後も余裕がある時に他の場所にも追加でタイルを貼りたいと思いました。」

とのことで、ハードなDIYをやってきたあとのタイル貼りは楽しく終えられたようです。

さぁ、では、お待たせしました。感動のアフター写真を拝見していきましょう。(ここから先は、脳内で某TV番組のBGMを再生しながら、読み進めてください)

なんということでしょう。

白くすっきり生まれ変わった壁面と天井。一面に敷かれたワイルドな足場板が引き立ちます。

『足場板』は35mmなめらか仕上げ。足場板の中では、すっきりした表情です。

足場板スペースの足元のコンセントは、雰囲気が合うようにと『アメリカンスイッチ』のシルバープレートにブラックのコンセントを組み合わせて。

建具は、事務所の扉とトイレの扉で、背景の絵が変わるよう、色とドアノブを変えたかったそう。

事務所の黒く塗った扉には、お客さまが毎日使いたかったという理由から『ワンタッチドアハンドル』を合わせて。荷物を持っていても、がちゃっと肘で開けられる便利なドアハンドルです。

トイレの扉には、かわいさが決め手だったという『船舶ドアパーツ』レバーハンドル ホーンの表示錠。船舶つながりで、くすんだ「ノースブルー」という色で塗装。

トイレの床は『ハニカムタイル』マットホワイト。キレイに貼り込まれていますね。

シルバーのミラーに同じく船舶繋がりで『マリンデッキライト』のシルバーをチョイス。お似合いです。

シンクをつけなければと、一番シンプルなものを求めて『ミニマルキッチン』幅900タイプをチョイス。すっきりしたステンレスの塊が、真っ白い壁に栄えますね。

『トグルスイッチ』は、何年か前に配信していたインスタグラムの広告で見かけてその存在を知ってくださっていたそうで「壁にメカあり」のやつだ!と決めてくださっていたのだとか。

施工期間は、途中自分の仕事が入って作業が止ったりしながらも実質約1ヶ月。

「自宅のベランダにも以前DIYでウッドデッキを作っているので、DIYすること自体に抵抗はありませんでしたが、今後はもう少し道具も揃えて楽しみたいと思います。」

と、最後に感想をいただきました。この経験、今後のご自宅や新しいスペースづくりにも活かせそうですね。
ありがとうございました。

(来生)

 

お客様のスタジオHPには、360度カメラで撮影した室内の様子もアップされています。

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一日中やさしい光に包まれたレンタルスタジオです
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