親子の競演によるはじめての床張り
改装可能な都内の賃貸に引越した30代のIさん夫婦。
息子さん曰く父親が道具狂い(!?)というなんともうらやましい環境の中、父上の助けを借りながら、約6畳の部屋で床張りに挑戦した様子をレポートしてくれました。
今回使った材料は、そのコストパフォーマンスとランダムな表情で人気の継ぎ無垢フローリング。
施工手順は、下記の写真の通り。
RCの床に合板を捨て張りし、それにフローリング材を貼り付ける方向で 考えていたものの、RCの不陸(凹凸)が大きく断念。 大工さんのwebサイトを参考に根太を張る方法に変更したそう。
リノベーションの現場では、手間短縮のため、既存のフローリングの上に直接ボンドとビスで新しいフローリングを張ってしまう場合もありますが、結果的にこれが本来の正しいやり方です。
初めてだったので根太ボンドの養生には時間を掛け、施工日数:実質4日で完成!
正直な感想いただきました
今回は、せっかくなので以下、旦那のIさんコメントをそのままお届けします。
・DIYの施工精度は、ほぼ工具で決まるといっても過言ではありません。のこぎりと釘だけでは、正直無理でした。日が暮れます。。
・都内だったため、木材の入手に苦労しました。特に曲がりのない根太は、ホームセンターで販売しておらず、材木屋から直で買い付けしました。
・すでに引退した父の労力と技術は偉大でした。DIYの成功を左右するのは時間と技術と丁寧な性格を持つ要員アサインです笑
・フローリング材のコスパには大満足。今のところ浮き、曲がりもありません。手間を考えるともう2度とDIYしないと思います(笑)
・これからは、沢山の思い出が詰まった床材と一緒に生きていきたいと思います。
DIYが普及する理想の環境とは?
さんの場合は、たまたま父上がコンプレッサー(空気で圧を送るインパクトドライバーより強力な道具)、丸ノコなどを持っていたため、作業効率もよく進んだわけですが、都内では材料の調達にはじまり、車の手配、道具を揃えるのにも一苦労。一般的にはそのためだけに道具を買うのも、置いておく場所ももったいない。Iさんからは「是非工具図書館サービスのローンチを希望します!」とのメッセージもいただきました。
アメリカでは、図書館で本を借りるように工具を貸し代してくれる「Tool Lending Library」という地域サービスがあるのです。
以下、英語ですが、TOOL LIBRARYを開設するためのブログ。ご参照ください。
Sharelable.net How to start a Tool Library
これ、DIYが普及するためのすばらしいサービスですよね。日本でも、ホームセンターで工具貸し出しサービスを行っているところがあるので、まずは近所のホームセンターを調べてみてはいかがでしょう。
一度、自分でDIYをやってみると、プロの大工さんの偉大さ、そのかかる費用の意味が理解できるもの。もちろん、苦労した分愛着がわくというメリットはありますが、大変すぎて不機嫌になったりしては元も子もありません。かかる時間とその費用対効果を見極め、ご自分でDIYするか、プロにお願いするかは、よーくご検討の上、気持ちのいい部屋づくりを楽しみましょう!