Photo:yuki kageyama

ムラのある落ち着いたグリーンが壁一面に気持ちよく広がる中、やさしい木天板と白のすっきりさが効いているキッチン空間。

お客様がイメージしていた、きれいめな北欧風のキッチンを完成しました。

設計施工を担当したcotoでは、毎回事前にお客様に好きなもの、好きな空間イメージを集めて共有してもらい、それを見ながらテイストなどを探っていくそう。

キッチンの色味も、お客様の集めたイメージ集からキーになるアクセントカラーを決めていったのだとか。

グリーンの壁は「モールテックス」。モルタルっぽい左官材としてのイメージが強いですが、実は色々な色味があるんです。キッチンの天板には、『フリーカット無垢材』のタモ、他のカウンターや棚板は集成材のタモを使い、下の箱ものを白で仕上げ、すっきりした中に優しい雰囲気の入るキッチンとなっています。

レンジフードは『フラットレンジフード』。こちらのお部屋のように梁がある場所でも圧迫感なくすっきり納まります。

ちょっと寄ってみましょう。

Photo:yuki kageyama

お料理が好きというお客様。手前の幅広カウンターで作業したり、盛りつけしたり、使い勝手がよさそうです。

グリーンの壁に『フラットレンジフード』の白が映えますね。本当に余計なものがないすっきりした造形なのがよく分かります。

Photo:yuki kageyama

キッチン天板に使った『フリーカット無垢材』は、オプションでコンロとシンクをはめる位置をサイズ指定をして四角穴加工、さらにウレタン塗装よりも撥水・耐汚性能に優れた「セラウッド塗装」を施しました。商品ページには、オイル/ウレタン/セラウッド塗装の違いもまとめられています。

正面の壁につけられたのは『モデストレセップ』のホワイトMサイズ。マットな質感が、グリーンの壁とお似合いです。『白熱ボール電球』のφ50と合わせて。

Photo:yuki kageyama

円すい形の『モデストレセップ』は正面からみるとこんなにすっきり。

ちなみに、存在感あるキッチン水栓は、元から付いていたものなのだとか。このお部屋、実はリノベ済み物件として売られていて、そこから好みでないところにプラスで手を加えられたのです。

Photo:yuki kageyama

カウンターの裏側は、可動レールに天板と同じ集成材のタモの棚板をつけて。下にゴミ箱を置いたり、棚板を増やしたり、置くアイテムの変化に合わせてカスタマイズしやすそうなつくり。

カウンター側に立てば、遠くまで空が広がる景色を楽しめ、キッチン側を向けば、落ち着く緑に包まれる。明るいキッチン、気持ちがよさそうです。

Photo:yuki kageyama

こちらは玄関から廊下をみたところ。
シンプルな木と白壁の世界をブラックの建具、窓枠で引き締めています。

Photo:yuki kageyama

最後にこちらは洗面スペース。

テラゾーのカウンタートップに、オリエンタルなオレンジピンク壁はキッチンと同じモールテックス仕上げ。『半磁器手洗い器』を黒い水栓と合わせて使われています。

実は元々展示品だった違う陶器の洗面ボウルを使う予定だったそうなんですが、排水トラップの接続ができず使用を断念。急きょ雰囲気にあうものを検索したところ、この『半磁器手洗い器」を見つけ出してくださったのだとか。洗面にはちょっとサイズが小さめですが、見た目が気に入っているから問題ないとのこと。

ボウルの縁にさりげなく入った黒縁ラインと黒い水栓がお似合いです。

大好きなカラーに囲まれた水回りスペース。毎日立つたびに元気が湧きそうですね。ありがとうございました。

(来生)

株式会社coto

「つくるコト、一緒に、楽しく」
出来上がるモノだけなく、そこから始まるコトも大切と考え、リノベーションにおいても、その過程を楽しんでいただけるよう、一緒に作り上げていきたいと思います。

紹介している商品

  • 写真の「フラットレンジフード 壁付け型 W750 ホワイト」は仕様変更前のもので、現在販売しているものとは仕様が異なります。(仕様変更前:全艶塗装 → 仕様変更後:2分艶塗装)

関連する事例記事

ずらして、映して、灯して。移ろいに目が向く住まい
ずらして、映して、灯して。移ろいに目が向く住まい
30代男性がリノベーションした64㎡の住まい。一見すると、無駄な要素を取り払ったミニマルな空間ですが、目を凝らすと日々の移ろいを享受するための工夫が散りばめられていました。
「好き」の中に暮らす
「好き」の中に暮らす
お施主さんとその娘さんが二人三脚で進めたマンションリノベ。自分たちにとっての居心地の良さを大切にしてつくったインダストリアルな空間で、趣味であるサバイバルゲームの道具と共に暮らす住まいです。
一人暮らしにちょうどいいボリューム
一人暮らしにちょうどいいボリューム
もともと3LDKだったお部屋。一人暮らしのお施主さんには、細かく区切られすぎていたため、壁をなくしてお施主さんの暮らしに合わせたちょうどいいサイズのお部屋にリノベーションしました。
お菓子が生まれる家
お菓子が生まれる家
ツールボックス工事班|TBKが工事を担当させていただいた、お菓子作りと生活が共存する部分リフォーム事例です。