写真をお送りくださったのは、都内に1棟マンションを持ち、入居者さんが出て部屋が空くごとにご自身でリノベーションのプランを立てているという、家づくり経験が豊富な大家さん。
今回の写真の場所は、マンションではなく、もう一つ持っている山小屋のキッチンということですが、まずは完成形から。
完成形を見ると押入れだったの!?と思ってしまいますが、すっきりした業務用キッチンと、奥に緑が見える小窓が効いた、使い勝手も気持ちも良さそうな空間となっています。
あんまりにも元の様子がイメージできないと思うので、押入れから完成までを動画にしたものをご覧ください。
おーーー!すごい。工程を見ていくと、この1空間に様々な素材が使われているのもわかります。
そもそも、なぜ押入れをキッチンにするに至ったかというと、もともとのキッチンが食卓からとても離れた位置にあり、不便だったそう。
ということで、食卓近くに移設させ、ちゃんと使い勝手もいいキッチン空間をつくることに。
ご自身でプランを考え、大まかな構成案などを描きながら進められたそうです。
この中でtoolboxの商品と言えば、壁の『アイアン塗料』、床の70角タイルというのが『古窯70角タイル』です。
アイアン塗料を塗った場所は、水切りカゴを置いたり、作業台前の水がかかる場所。アイアン塗料は屋外でも使えるならキッチンにもぴったりなんじゃないか?ということで選んでいただきました。色は「シルバーグレー」です。
床の古窯70角タイルは「焼麦色(布目)」を選択いただきました。
落ち着いた質感のタイルなので、築古の建物にも馴染むんです。配管まわりなど、カットが大変な場所もご自身で貼られたそうです。基本キッチンで隠れてしまうところも綺麗に貼っていただきました。目地もいい色。
あとは床に使われているのは『無垢床タイル』ヒノキ。置くだけでいいのでとっても簡単。
ビフォーアフターですが、見違えましたね。仕上げには『オスモカラー』のクリアを塗られているそうです。
ドアには旧仕様の幅が狭かった時代の『スライスウッド』オーク。ハンドルには『アイアンドアハンドル』丸パイプの250mmを合わせていただきました。
こちらもビフォーアフター見比べると、味わいが増したのを感じられますね。
家づくり経験豊富な大家さんが、自分のやりたいことにあわせて、丁寧に家づくりされている様子が見ててワクワクしました。
家づくりの進め方も、参考になる方、多いのではないかなと思いました。
(梅川)
アサクラ
東京にある賃貸マンションの管理&経営をしつつ、東京の山奥にある山小屋をDIYで直したり、自分で手も動かしてしまう多才な方。
ブログや「ESSE online」では、賃貸の「現実」やリノベのアイデアなど、大家ならではの視点でコラムを書いています。