家づくりの際に、本当は床に使いたかったという『パーケットフローリング』を使って、DIYでダイニングテーブルを作られた事例をご紹介します。
完成サイズで、1350×810mmのこちらのテーブル。大きな「X」を描く寄せ木模様が美しい『パーケットフローリング』の大柄のAとBパターンを3枚ずつ、合計6枚分組み合わせています。
あまりのクオリティの高さに、Instagramで事例を拝見しお問い合わせをする際にプロの方ですか?ごお聞きしたいのですが、「素人です。」とのこと。
制作の過程を聞けば、素人の方ならではの、既製品を使いながら、見た目のよさと精度を保つ工夫が満ちあふれていました。
パーケットの下地には、OSBの合板を使用。
こういう下地選び一つとっても、同じような事例がネットになく、厚みはこれでいいのか?など、不安もあったといいます。
「フローリング材を天板に使用して良かった点は、何よりも”正確である事”でした。
ホームセンターなどで木材を集めたり、カットしてもどうしても反りや1-2mm程度のズレがあるので、素人はその修正に苦労します。
それと、商品自体の完成度が高くてかっこいい材だったので、並べれるだけで簡単に素敵に仕上がり、作り手のセンス不要でした。」
と、センス不要はそんなことないと思いますが、数ミリのズレを修正する手間がないという点は、おっしゃる通りなコメント。フローリング材を使うと、サネをカチっとはめあわせれば簡単にフラットで大きな面が出来るのはメリットです。
以前も、ホームセンターのワンバイ材を組み合わせてヘリンボーン柄の天板を作っていたというお客様。1mm単位の個体差による段差や隙間にゴミが落ちる問題などが気になっていたそう。ただ、床材として作られているものなので、そのままでは断面の部分の見た目が美しくありません。
また、パーケットは、正方形でサイズが決まってしまっているので、テーブルとしてのトータルで欲しい長さを求めて、ホームセンターで角材をカットしてもらい、長手方向を延長。
断面構造丸見えの部分は、市販のモールティング材で四隅を囲むことに。こうすることで、面倒なやすり掛けと面取の手間を省けて、我ながらナイスアイデアだったとお客様も自己満足度高かったそうです。
DIYでは、こういう楽してキレイにする工夫、本当に大切です!!
四隅だけは、45度カットをして納めるという技が出来ず、木片をわざとつけてごまかしたとのことですが、言われてみないと全く分からない自然さ。普通に意匠的な工夫だと思ってました。
最後は、ウレタンクリアのニスを塗り込み、水にも強い仕様に。天板の隅には、2口のコンセントとUSBのタップを埋込んで完成!
普段は洋服のディスプレイをするお仕事をされているというお客様。どうしたらモノを美しく見せるられるかなど、ティディール部分含めた、美意識、こだわりが強くあって、それを実現するための実行力もばっちり。最強です。
コンセントなど細かい部分で使いやすくカスタマイズされている点も、オリジナルならでは。愛着湧きますね。
ステキなカスタマイズ、ありがとうございました!
お客様のInstgramには、家づくりの際の物選びのプロセスなどが詳しく紹介されています。
@kom_housenote