リビングの壁から天井に掛けて、L字型に『ウッドウォールパネル』を張った事例をいただきました。
壁掛けした液晶テレビの背景として張られた『ウッドウォールパネル』。壁掛けのテレビ、天井にはシーリングファンとライティングレールがついてます。さらに、よく見ると、このL字のゲートの両脇から間接照明の明かりがもれています。
元々、テレビを壁掛けにしたかったというお客様。天井の配線取り出し口からテレビの裏にかけて、ごちゃっとしてしまう沢山の配線コードを隠したいという目的と、リビングに調光付きの間接照明が欲しいという思いを合わせて叶えるため、天井から壁面にかけて、ふかし壁をつくることを思いつきました。天井との間に7cm程の隙間を設け、木下地に合板を張った上から、仕上げとして無塗装の「ウッドウォールパネル」を貼り、「ワトコオイル」のミディアムウォルナットで着色して仕上げています。
間接照明は、リボン状のHUEの照明を仕込み、リビング・ダイニング含めて、一元管理しているのだとか。
さらに言うと、nature remoというスマートホーム用のアイテムを導入し、照明、テレビ、シーリングファン、エアコンが全て携帯(siri含む)で操作できるようになっているそう。実は、我が家でもその設定取り入れてますが、慣れるとかなり便利です。
逆からみたところがこちら。ウッドパネルの両脇から柔らかい間接光のあかりがこぼれ、印象的な壁面になっています。
奥に見えるスライドドアも「オーダーフラッシュドア」に木枠をつけ、黒く塗装。L字型と同様に「ウッドウォールパネル」を張っているのだとか。
そしてこの壁掛けテレビには、さらになる仕掛けが。
こちら、正面のソファーから見る時の通常モード。
そして、ダイニングにいる時には……
ぐいーーん。アームが伸びて、ダイニングテーブルがある方向へと、テレビの角度を変えることができるのです。
お子さんが小さいうちは、食事中にはテレビを見てはダメ!というお家もあるかもしれませんが、たしかにこれは便利!
気になるテレビの裏側も見せていただきました。
壁掛けアームの器具でテレビを固定。さらに、配線取り出し口を設けています。これで、今後テレビのメンテナンスや機種交換の時も安心です。
テレビの下に置いている低い棚の中には、appleTVやゲームなどが収納されていて、これもテレビ側とコードで繋ぎやすいよう、壁の中に配線がしてあるのだとか。色々なコードがあってごちゃっとしがちがテレビ回り。配線をすっきり隠せ、さらに光るアクセント壁にもなる、ナイスアイデアですね。
ダイニングと寝室をつなぐ通過動線でもあったというリビング。このウッドパネルのL型ゲートによって、リビングに”場”としての求心力ができ、ソファーに座っていると、とても落ち着くのだとか。
機能面と意匠面を満足させるすてきな事例、ありがとうございました。
(来生)