以前からtoolboxの商品をよく活用してくださっている「アサクラさん」。

ご自身が所有する賃貸マンションが空室になると手を加え、次に住む人が住みやすいように空間をアップデートさせています。

今回も、そんなマンションの1室のリフォームにtoolbox商品を使っていただきました。

使っていただいたのは『水彩タイル』の「セラドン」というカラー。

以前から、タイルとリーズナブルな洗面器の組み合わせで、見た目と機能性、そして予算のバランスを上手にとった洗面室を仕上げてきたアサクラさん。

今回も「タイルを使って洗面室を素敵に仕上げている!」と思っていましたが、よくよくお話を伺ってみると、タイルの恩恵を受けたのはなんと洗面室だけに留まらない様子。

このタイルの色をきっかけに、リビングのアクセントウォールの色も決めていったと言います。

タイルをきっかけにどうやってアクセントカラーを決めたの?そもそもアクセントウォール(アクセントカラー)って何?そんなポイントを、アサクラさんのコメントとともに紹介していきたいと思います。

アクセントカラーってそもそも何?

そもそも「アクセントカラー」とは、部屋全体の基本的なカラーとは異なり、強調した1色のことです。アクセントカラーをうまく使うことで部屋の雰囲気や印象を変えられ、華やかさや個性を加えることができます。

今回の部屋では、躯体現しの天井とグレーの床、そして白い壁という「グレー&白」が基本のカラー。

このままでも悪くはありませんが、この部屋ならではの個性ももたせたいところ。

そんな時に使えるのがアクセントカラーという訳なのですが、アサクラさんいわく

「グレーと白をベースにした部屋ですから『この色を選んだらダメ」ということはなさそうですが、選択肢がありすぎるとかえって決められないものです」

とのこと。

確かに、自由すぎると得てして不自由になってしまうことってありますよね。

そんなときに活躍したのがお待ちかねの「水彩タイル」だったそうです!

タイルからアクセントカラーを選ぶ

以前からタイルが好きでよく使ってくださっていたアサクラさん。

この部屋でも、もともと洗面室にタイルを使う予定だったこともあり、そこから膨らませてアクセントカラーを選べば楽しく選べるのでは?と気づいたそうです。

気づいてからまず最初に行ったのは、過去に集めていたタイルサンプルをあさること!

その中で今回目に留まったのが「水彩タイル」の「セラドン」だったそうです。

そこから、塗料の色見本とタイルを並べて近い色を選んでいきました。

この時に、床・壁・天井など、部屋の中で実際に使う素材とあわせて並べてみると、よりイメージがつきやすいと思います。

 

そうしていろいろ悩んだ末に決めたのは、上の写真の番号で「G37-80D」。ミントグリーンとライトグレーを混ぜたような色でした。

「セラドン」よりもグリーンが強い色となったそうですが、部屋の基本の色がグレーということもあり、アクセントとしてしっかり機能するように選んだそうです。

気になる出来栄えはこちら!

しっかりアクセントとして機能するグリーンでありながら、床・壁・天井とも馴染みのよいグレーな色味も感じられます。

そして何より、「水彩タイル」の「セラドン」の雰囲気も感じられますね!

アイデア元になったタイルを使った洗面室を改めて

さてさて、リビングの壁を紹介してきましたが、アイデアの元になったタイルを使った空間を最後に紹介していきたいと思います。

こちらが洗面室。タイルは水彩絵の具のような柔らかい表情で、優しいアクセントに。

「セラドン」のミントグリーンともライトグレーとも見えるような絶妙な色が、水回りを爽やかに演出してくれています。

 

こちらの空間もミラーから上はグレー、下がタイル、左右は白と、リビング側と同じような配色となっているのもポイントですね。

洗面室の横のトイレも同じ配色。

ちなみにタイルはアサクラさんが貼ったそうです。とっても綺麗な貼り上がり。

アクセントカラーが効いているので決して単調ではないのに、部屋全体に配色が統一されているのが気持ちいいですね。

アクセントカラーと聞くと難しく感じてしまいますが、アサクラさんのように何か1つをキーにして色を選んでいく。というのは真似しやすいのではないかと思いました。

アサクラさんからも「きれいにまとまって大満足です」という言葉をいただきました。

(きつかわ)

アサクラ

東京にある賃貸マンションの管理&経営をしつつ、東京の山奥にある山小屋をDIYで直したり、自分で手も動かしてしまう多才な方。
ブログや「ESSE online」では、賃貸の「現実」やリノベのアイデアなど、大家ならではの視点でコラムを書いています。

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