個人オーナーのお客様からご相談いただいたのは、空室となった26㎡のワンルーム。
現地調査に行って見てみると、水回りは少しくたびれており、収納がほとんどないことも賃貸物件としてはネックとなりそうな状態でした。
お部屋の面積もそう広くない中で、賃貸募集のフックとなる魅力的な仕掛けをどうつくれるかが、今回の改装の大きなポイントでした。
afterがこちら。壁、床、天井の仕上げを一新しました。さらにお部屋の中央に新たに壁を立ち上げ、水回りゾーンとリビングゾーンを仕切っています。
間仕切り壁の中には、テレビコンセントを仕込んだラワンのニッチ収納を造作。リビングスペースのなかで一際目を引く、シンボリックな佇まいです。
テレビ台を買う必要がなくなるので、その分家具の配置の自由度も上がり、インテリアの妄想が豊かに膨らむ空間に。
棚板は可動式なので、テレビの他に、お気に入りの本や小物たちをディスプレイしても楽しそうです。
新たに立ち上げた壁をグッと寄りで見てみると、上部にスペースが空いています。
こうすることで空間の圧迫感を和らげつつ、壁の上も収納としても使えるようにしました。
普段は使わないような、趣味の道具を置いておく場所にしてもいいかもしれませんね。
改装前は腰高さのキャビネットだった玄関の下足収納は、大容量のオープン棚に。
新たに立ち上げた壁の奥には、水回りがまとまっています。壁をつくることで、どこに置けばいいのか悩ましかった冷蔵庫の置き場もできました。
バスとトイレは別にして一新し、バルコニーにあった洗濯機置き場はお部屋の中へ。beforeと比べるとグッと使いやすくなりました。
トイレは躯体現しの壁面とラワンの建具枠がアクセントに。このラワンと躯体現しの組み合わせは、このお部屋のチャームポイントになっています。
キッチンには『オーダーミドルキッチン ラワン』を採用しました。
賃貸向きのコンパクトサイズのキッチンながら、シャープな天板と質感のいい面材で構成されているのが特徴。
部屋の内装とリンクするラワンの面材を選び、キッチン上にもお揃いの『オーダー吊り戸棚 ラワン』を設置して、居心地の良いキッチンに仕上げました。
こちらも躯体現しを部分的に取り入れて、アクセントにしています。
リビングの一面は『ベンジャミンムーアペイント』で塗装しました。
3400色以上ある中から選んだのは、ブルーグレー(色番: Little Falls 1621)。マットな仕上がりで、どことなく高級感を感じる、落ち着いた雰囲気を演出してくれています。
リビングスペースは既存の天井仕上げを撤去して天井高さを上げ、頭上の開放感をアップしました。
ワンルーム空間にあえて壁を立ち上げて、課題だった収納量を解決。水回りとリビングが分かれたことで、ワンルーム暮らしの中にメリハリが生まれました。
さらに、好きなもの飾ったり、家具のレイアウトを楽しむ要素もプラス。「豊かな暮らし」をイメージしやすいワンルームになったと思います。
募集後は無事に、入居者も決まったとのことでした!
現場からは以上です。
ツールボックス工事班|TBK
toolboxの設計施工チーム。
住宅のリフォーム・リノベーションを専門に、オフィスや賃貸案件も手がけています。
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