今回ご紹介するのは、六角形の躯体壁を持つ特徴的な物件の事例です。リノベーションするにあたり、なによりこの壁を活かすことを考えたのだそう。
ただ、素敵な特長と喜んでばかりもいられない問題が……。
困ったことに、この躯体壁があるのはリビングとダイニングの間。躯体壁は壊せない為、リビング・ダイニングを一体化して繋げることが出来ないという制限がありました。でもつながりはもたせたい……、と頭を悩ませ考えたのが、ダイニングとリビングを結ぶヘリンボーンの床。
自然と壁の向こう側に意識が向くように。分けられているけどつながりを感じられる面白い仕掛け。
ラスティックな材と無機質なアイテムをバランスよく組み合わせて仕上げられた空間。相反する材を合わせることでそれぞれの素材が際立つんですよね。これぞ組み合わせの妙。
そんな空間に採用いただいたのは『ブラックフレームキッチン』。
「面材が無いから黒が強くなりすぎず、狙ったテイストにばっちりでした!」というお客様のなんともうれしい言葉の通り、黒だけどフレームの形状が軽やかなので、意外にもどんなテイストの空間にもすっと馴染みます。
スイッチプレートや窓枠も無機質な素材で仕上げる徹底ぶり。細部への気配りがうれしい。
物件の特長を活かしつつ、マイナスとなり兼ねない制限をユニークに解決した素敵な事例です。
(ヤマキ)
- 「ブラックフレームキッチン」は販売を終了しました。
株式会社リビタ
「くらし、生活をリノベーションする」をコンセプトに、既存建物の改修・再生を手がける会社として設立。
「次の不動産の常識をつくり続ける」を経営ビジョンに掲げ、一棟、一戸単位のマンションや戸建てのリノベーション分譲事業やリノベーションコンサルティング事業、シェア型賃貸住宅や商業施設の企画・運営、PM・サブリース事業、ホテル事業を手がけています。
紹介している商品
関連する事例記事
光と風が通り抜ける。「通り部屋」のある暮らし
多くのマンションでは、明るい南側にリビング、北側に個室を配置するスタイルが一般的で、北側はどうしても暗くなってしまいがち。部屋全体に光や風を行き渡らせるためには。間取りのヒントとなったのは、京長屋の「通り庭」でした。
くぐる楽しさが毎日を彩る。アーチでつながる3棟構成の住まい
今回ご紹介するのは、敷地の境界線沿いに隣家が建つ立地条件の中で、家族のプライバシーを守りつつ、自由にのびのびと過ごせるようにと計画された、新築戸建ての事例です。