東京、小伝馬町駅からすぐにあるカフェ「イルマン堂」。
お邪魔した日は生憎の雨で、外観の写真は撮れなかったのですが、窓はなく、真っ黒の建物に入り口には暖簾。想像していただきたいのですが、外観からすでに、カフェのイメージからは離れた存在感を放っていました。
そんな外観なので、中に足を踏み入れた先も一味違う世界。
大きく違うところを一言で言うならば、店内は「薄暗い」。
枕詞的に「いい意味で」なんて付けると逃げみたいですが、本当に薄暗いことが素敵なカフェなんです。
そもそもよく考えれば、コーヒーを飲むだけなら明るさは必要ないのかも。
それよりも、暗いことで視覚以上に味や香りを楽しむことに集中できたり、考え事するのにはぴったりの空間なんだろうなと感じました。
そんな灯りにこだわったお店に、「モデストレセップ」を使っていただきました。
控えめなデザインで、お店が持つ雰囲気を邪魔することなく、灯りも“控えめ”な量だけを提供しています。
もうひとつは席にそれぞれつけられた「メタルスイッチプレート」。
調光器付きで、お客さん自身が灯りを調整できるようになっています。
ちなみに、その下の丸は小窓になっていて、蓋を開けることもできる仕様。こういう、少しの仕掛けみたいなものがあるのってワクワクしますよね。
トイレのスイッチにもメタルスイッチプレート。
カフェができる以前は同じ名前の「イルマン堂」と言うカメラ店だったそう。
今のオーナーさんがフルリノベでカフェに改装されたんだとか。