観葉植物とヨガが趣味というお施主さん。「観葉植物と快適に暮らせる」「ヨガやストレッチで身体を動かせる」ということを条件に、一人暮らしの住まいを、アートアンドクラフトのセレクト型リノベーション「TOLA」というサービスでリノベーションしました。
「TOLA」は、間取りと建材をセレクトして完成するリノベーションシステム。ある程度体系化されている中で、好きなものを組み合わせて空間づくりができるので、時間やコストを抑えて、自分好みの空間をつくることが可能です。
出会った物件は、明るく抜け感があって風通しも良い最上階角部屋。壁を取り払い、ワンルームの間取りにしました。やわらかい光が空間全体に届く間取りを、たくさんの観葉植物も喜んでいることでしょう。
観葉植物を育てやすいよう、リビングからキッチンにかけて、床は目地入りの白いビニルタイルをセレクト。白でまとめられた空間に、ブラックの椅子とグリーンが効いています。
キッチンに目を向けてみると、こちらもモノトーンでまとめられています。キッチンも黒ですが、木部をブラックのオイルで塗装しているのです。あえて、オイル塗装をすることで、木目を活かし、ムラや手触り感を強調。
空間を締める色でもありながらも、やわらかい印象も感じます。
立ち上がり壁は、白と黒のコントラストをやわらげるグレーのタイルに白目地でアクセントを。
一人暮らしにはちょうどいいミニマムなキッチンですが、立ち上がりがあることで、シンプルになりすぎず、ちょい置き欲も叶えてくれます。
モノトーンというと、シックでスタイリッシュな印象が多いですが、こちらのお部屋はやわらかな光が印象的。
そんな雰囲気をつくっているのは、たくさんの観葉植物や、白でまとめた壁や天井はもちろんですが、天井からつられた真鍮でもあると思うんです。
心地よさを大切にしたモノトーンに、真鍮のやわらかな光沢がよく似合う。
ミニマムなデザインを取り入れることで、デコラティブになりすぎることなく、少し華やかな印象を加えています。お施主様のもの選びのセンスや丁寧さが感じられますね。
そして、元は和室だったベッドルームは、潔くレッドワインのタイルカーペットを選びました。モノトーンのリビングから打って変わって、ビビッドな色使いが大胆!
そして、こちらにも真鍮の照明をセレクト。ブラックとレッドワインという、一見派手になりそうな組み合わせですが、和天井を白塗装した天井や照明のデザインが空間に丸みを与えて、上品にまとめられています。
リビングからは段差をつけ、床の色や素材を大きく変えることで、ワンルームのなかでメリハリをつけて。足元が変わることで、部屋を行き来するように気分を切り替えられそうです。
廊下には、ひっそりと『インダストリアルフック』が2つ。名前通りインダストリアルな印象をもつアイテムですが、細身のタイプを選んでいただいたので、お施主様のやわらかな空間にも馴染んでくれているようです。
大物ははっきりとした色のアイテムを選ばれている一方、金物や塗装はとても繊細なのが印象的なワンルーム。もの選びに対するお施主様の丁寧さやセンスをひしひしと感じました。
株式会社アートアンドクラフト
建築設計/施工/不動産仲介/建物再生コンサルティングのプロ集団です。
大阪・神戸・沖縄を拠点に、マンション1室からビル1棟まで既存建物の再生を得意としています。
大阪R不動産も運営しているtoolboxのグループ会社です。