自分の生まれ育った町で、念願のカフェをやりたい。
そんな新規オープンのお店にお呼ばれして、アーティストの大小島さんが3匹の鳥を描いてきました。
オーナーは7歳、5歳、2歳と、3人のお子さんの子育てをしながら、カフェを立ち上げた真沙子さん。
自分の育った慣れ親しんだ町で、子育てをしながら自分のお店を持ちたいという夢を叶えるべく中古の建物を購入。
実は、カフェの上がご自宅になっています。
カフェのある1Fは元々駐車場だった場所。全面改装して、店舗仕様に。
toolboxのことは、前から知っていただいていて、棒棚受けもカウンター台で活躍していました。
壁画サービスは、サイトをぱらぱら見るうちに偶然発見してくださったとか。(かなり埋もれたカテゴリーの奥にいますからね……。)
まちの虹になりたい。
このまちに彩りが生まれるような、虹を見たあとの幸せな気持ちになってもらえるような場所という思いを込めた「NIJIYA CAFE」。
壁画サービスでは、虹の上に住んでいる架空の鳥をイメージしました。
事前にメールでも打ち合わせはしていましたが、当日、朝10時にアーティストの大小島さんが現場を訪れ、はじめましてからスタート。
具体的にどんな内容で描くか、サイズ感、鳥の形など、ラフを描きながら、打ち合わせスタート。
実は、この絵を描いたのは、2018年の年末28日。アーティストの大小島さんは、フランスのパリ水族館での大きな展覧会を終えて帰国したばかり。予定が合わず年末にがんばってもらいました。
パリでは、驚くほどのスケールの巨大なクジラを描いていた大小島さん。(美術手帖の記事参照)
久しぶりにこんな小さいの描くかも!と、この日も元気いっぱい。とにかく明るくよくしゃべるチャーミングなアーティストです(笑)
途中、休憩がてら美味しいティラミスを出していただき、おしゃべりしながら、一日がかりで、3匹の鳥を描きあげました。
エントランス上の子は、空に羽ばたいていこうとしていたり、入ってすぐの壁面の子は、ふんわり舞い降り、こぼれおちる花びらが印象的。
奥のカウンター裏では、働くお母さんを見守っているようでありました。
最後にお店のご紹介を。
お店は、東京の半蔵門線「住吉駅」を出て、交差点の角にある大きなスーパーLIFEの駐車場入口前。
ケーキメニューのティラミスとチーズケーキなど。
ランチは、オープンサンドイッチに、バターチキンやガパオなどがいただけます。
ティラミスは、味がよく染みたのスポンジとふわふわのマスカルポーネが層になって、上にココアパウダー。甘すぎもせず、珈琲によく合います。
オープンサンドは、いい意味で期待を裏切られる美味しそうなビジュアル。実際とっても美味しかったです。都内でも数軒しか飲めないというRonnefeldt(ロンネフェルト)の紅茶「Splendid Earl Grey (スプレンディッドアールグレイ)」もあるそうなので、次回はぜひそれを試してみたいところ。
取材でお店にいる間も、昔からの知り合い、子供を通してのママ友などがのぞき込んで、偶然の再会もあったり。
人が集まってほっと出来るような、そんな場所になっていくといいですね。
子育てとの両立も大変だと思いますが、お子さんたちが友達に自慢できる場所になりますように!また遊びにいきます。
大小島 真木
1987年東京都生まれのアーティスト。「生きとし生けるものたちの諸世界」をテーマに絵画や壁画の制作を行い、複雑に絡み合う自然界の姿や、生命が無限に循環してゆくさまを、壁、床、天井を使って縦横無尽に描く。制作を通じて、動物や植物、菌類、鉱物などの環世界を往還し、物語ることを追求している。
アニエス・ベー主宰による海洋生物保護を目的とした「タラ号 太平洋プロジェクト 2016-2018」のアーティスト・イン・レジデンスに参加。パリで展覧会を行ったり、インドの山奥や日本の離島で地元の人を巻き込みながら作品制作をしたり。近年は、大掛かりな作品づくりを行う中、toolboxの壁画・天井画サービスでは、住まい手の思いをのせた絵を描いてくれる、toolboxのパートナーです。