組み合わせる素材、家具全体としてのバランスをぐっと引き立ててくれる金物の把手や棚受けたち。
シンプルながら、細かい素材づかいとそのバランス感覚がお上手な女性デザイナー、キャンプサイトの勝又みづきさんに素材選定、金物選びのコツを聞いてみました。
「家全体の仕上げを決めるときにまず原則を決めます。今回はオークとモルタルとアイアンでと。そのなかで見せたいところと実用性との差をつけます。基本的に水周りに近い部分にはステンレスを使います。」
「把手の金物は、接触面が少なく指をかけやすく汚れが気になりにくいという点でキッチン周りによく使わせて頂きます。デザイン面では、凛としたスマートさと、どんな空間にも馴染む変幻自在なバランス力で、細部まで神経の行き届いたデザインへと一段引き上げて仕上げてくれるところが気に入っています。」
と、把手の金物に嬉しいコメントいただきました。見た目や使い勝手はもちろん、汚れの目立ち具合にまで考慮した細やかな気遣いがさすがです!
では、さっそく、お部屋全体を見ていきましょう。
上の写真は、キッチンの背面収納たち。白いルーバーの扉と、オークの木の斜め貼りがアクセントのキャビネットの扉に「把手の金物 6Φ 鉄100 」が使われています。
ぐぐっと寄って見てみましょう。
オークの背面キャビネットの天板、その上に付けられた「リングの棚受け」の棚板は、グレーのメラミン貼り。
モルタルのキッチンとグレーカラーがさりげなく揃いつつ、メンテナンスもしやすくなっています。
リビング側から見るとこんな感じ。正面にモルタルが塗られたキッチン。
オーク(木)、グレー(モルタルとメラミン)、アイアン素材のブラックで統一されて、すっきり。
逆サイドは白い壁の低い位置に「リングの棚受け」と棚板で作ったテレビ台が設置されています。右奥に見える木で囲われたスペースは、奥様ご希望のちょっとした読書ができるベンチコーナー!
のはずが……
住みはじめたら、3歳になるお子様のデスクコーナーとして乗っ取られてしまったそう!
子供椅子に対して、天板としての高さもぴったり。これはかわいいからしょうがないでしょう(笑)
天井のライティングレールには、「ライティングレールプラグのフック」をつけて、グリーンをハンギング。
リビング以外のお部屋も見てみましょう。
トイレの中の手洗い下の収納扉には「把手の金物 6Φ 真鍮100」を。
こちらの天板は、シンクに合わせて白のメラミン貼りですね。
キッチン脇からつながる洗面スペースには、定番の「ハンガーバー」ステンレスのタオル掛け。
上を向けば、「アイアンハンガーパイプ」が付けられていました。
ここは、洗濯機のすぐ上で、洗濯物の一時掛けスペースとして使っているそう。洗濯機から取り出して、ちょっと掛けられる場所があると便利ですね。
把手や棚受け、ハンガーパイプと、全体の中では小さい脇役パーツですが、この素材の質感とデザイン性があることで、家具や小物が入ってもキリっとしたいいスパイスになってくれてます。
素敵なお写真、どうも、ありがとうございました。
(キスギ)