キッチンをあきらめない

「基本的に大好きな住まいなのですが、玄関を開けて目の前にあるシステムキッチンがどうしても好きになれません」

2年前にお部屋を購入したものの、そんな悩みをずっとお持ちだったというお客様から、職人サービス『キッチン扉交換』のご依頼をいただきました。

上の写真が扉交換前の様子。

詳しくお話を伺ってみると、こちらのシンプルな白い面材とシルバーのライン把手がどうしても自分好みではなかったそう。

キッチン全体のリフォームまで考えたとのことですが、機能は十分なこともあり、扉だけを交換することに至ったといいます。

交換する扉は、「ラワン合板」「シナ合板」「突板合板（オーク・チーク・ウォルナットの3樹種）」から選ぶことができます。

明るい雰囲気にしたいということから、お客様が選んだのは「シナ合板」でした。

交換してみると、白っぽく清涼感のある優しい木目のシナと、暗くシックなグレーの床タイルが相まって、キッチンが一段と引き立つ空間に変わりました。

もう一つ、気がかりだったシルバーのライン把手は、鈍い光が美しい『溶融亜鉛メッキの把手』に取り替えました。

使い込まれたような、深く落ち着いた色合いのフローリングや板壁がお好みの、お客様らしいセレクトです。

どうしてもお好きになれなかったというシステムキッチン。

工事後には、「仕上がっていく過程も楽しく、仕上がりも大満足です。これからも大切に使っていきます」と、嬉しいお言葉をいただきました。

お客様の色が表出する、素敵なキッチンになったと思います。

現場からは以上です。