既存店は夜営業中心ですが、こちらのお店は、一日を通して街に開かれた「みんなの台所」がコンセプト。全面ガラス張りの、外から中の様子が見渡せる開放的なつくりとなっています。

壁際で主張することなく空間にすっと馴染じむフラットレンジフードと、その対面のディスプレイ棚としてリングの棚受けが使用されています。

「みんなで大きな食卓を囲んでいるような感じにしたい」と、中央に大きなテーブル席をどーんと配置した店内。鮮やかな赤いチェアが、家庭料理や郷土料理を味わえるイタリアのカジュアルな食堂のようなアットホームな雰囲気を演出。

「ゆったりと会話を楽しみながら、気兼ねなくお酒を楽しめる。ひとりでもついつい寄りたくなってしまう、そんな場所に出来たら」そんなオーナーの想いが込められています。

自社ブランドの冷凍パスタや調味料をはじめ、ナチュラルワインや国産の食材を購入できるSHOPが併設されています。

流木がシェード代わりとなった照明が照らす、お店の一角に設けられた物販スペース。

おいしいワインを見つけたらお土産に買って帰ったり、お店で食べた食材を買って帰って、翌日家族に作ってあげたり…。家に帰ってからも楽しんでもらえる、そんな場所でありたい。そんな思いから、店内で提供する食材や調味料を購入できる物販スペースを設けています。

※現在物販スペースはお休み中で、オンラインショップのみとなっています。

逆サイドにはオフィスとLABスペースが設けられています。

オフィスは白の要素を増やしニュートラルな印象に。入り口周りの欄間は元々入られていた家具屋さんの名残。そのまま残して店舗の入り口と差別化。

20人以上いるスタッフたちが、のびのびと新しいメニュー開発や商品開発にあたるLAB。「スタッフが楽しく働ける環境を作り、新しいおいしさを届けることが、お客さんの幸せにつながっていく」そんな信念の元、このような多様な役割をもつ店舗をオープンさせることにしたのだそう。

タイル使いが可愛い洗面空間。照明のアイデアも素敵です。

タイルや木、アイアンなど素材感が漂うアイテムを取り入れることで、ほっと落ち着ける空間に。

ユニークな活動を展開されている「リ・カーリカ」さん。その物件探しから、コンセプト固め、店名やロゴ、内装デザインから施工まで、担当したtodoさんと何度も議論しながら時間をかけて、作り上げていったそうです。

訪れる人を幸せにする、美味しい料理と素敵な空間の大人の遊び場。近くに行かれた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

Ri.carica Land/リ・カーリカ ランド

ランチ限定にて、本格的なシチリア料理をちょこちょこ(pica pica)楽しめるお店「picapica」を営業中。シチリアを中心としたナチュラルワインも揃えています。
※物販、夜営業については現在お休み中です。

https://tabacchi.co.jp/ri-carica-land
住所|東京都目黒区鷹番1-4-9 小山ハイツ1F

合同会社ウェルカムトゥドゥ|todo

「To do is to be.」つくり続けることが自分たちの使命だという考えのもと、設計施工を軸に、グラフィックからプロデュースまで「場所づくり」に携わる活動を行う集団です。
また、映画と食を中心に仲間が集う、 路地裏の文化会館路地裏文化会館「C/NE」や、台湾屋台縁食区 「CHI-FO」の運営もしています。

紹介している商品

テキスト:八

関連する事例記事

あわいをたゆたう家
あわいをたゆたう家
必要な機能を配置したら、間を土間と路地で繋ぐ。その路地が行き止まりなく外まで貫通していく家。家の中と外の境界を曖昧にするような戸建てリノベーション事例です。
実家と庭と、あたらしい住まい
実家と庭と、あたらしい住まい
今回ご紹介するのは、ご夫婦と子供2人の4人家族のお住まいです。 子供の成長を機に賃貸マンションから一軒家を検討する中、ご主人のお父様の提案で、実家の広い庭を分割して新たに家を建てることを決められたそう。既存の庭をなるべく残すため新築はコンパクトにしつつ、豊かな暮らしをつくる工夫が詰まった住まいをご紹介します。
ずらして、映して、灯して。移ろいに目が向く住まい
ずらして、映して、灯して。移ろいに目が向く住まい
30代男性がリノベーションした64㎡の住まい。一見すると、無駄な要素を取り払ったミニマルな空間ですが、目を凝らすと日々の移ろいを享受するための工夫が散りばめられていました。
「好き」の中に暮らす
「好き」の中に暮らす
お施主さんとその娘さんが二人三脚で進めたマンションリノベ。自分たちにとっての居心地の良さを大切にしてつくったインダストリアルな空間で、趣味であるサバイバルゲームの道具と共に暮らす住まいです。