重厚な趣きの素材で彩られたこちらのお宅。2世帯住宅の1世帯のリノベーションに、toolboxのアイテムをご利用頂きました。
キッチンを覆うのは、『ファクトリーフローリング』。アメリカの綿工場で100年以上使われてきたというフローリングで、一枚一枚で異なる色や傷が唯一無二の存在感を醸し出します。
「フローリング材を壁に?」とお思いになられる方もいるかもしれませんが、要は木の板。こんな風に壁の仕上げに使ってもいいんです。
キッチン背面に造作した収納カウンターに使われているのは、こちらも本来は床材である『足場板』。引き出しの面ごとに板の色味を揃えたり違えたりといった細やかな工夫も。
リビングの壁面に取り付けた棚には、『棚受け金物』の〈鉄150〉をお使い頂きました。こんなふうに“飾る場所”をきちんとつくっておくと、見せるモノとしまうモノのメリハリがしっかりして、きちんと整理整頓できるようになりそうです。
そしてそして、漆黒の鉄骨天井を彩る電球たち! シェードなしのソケットランプに裸電球というシンプルなコーディネートですが、カラフルなコードを選んだり(このソケットコードは、市販のコードとソケットを組み合わせてオリジナルで作ったそう!)、形の異なる電球を使ってリズム感を出すことで、クールな空間に楽しげな雰囲気を生んでいます。
使われている電球のいくつかは、『シルエットLED電球』のLEDクリア球とLED白マット球。これだけの数の電球を灯すとなると電気代が気になりますが、省電力のLEDなので安心ですね。
さらに、まるでショップのように服がディスプレイされたウォークインクローゼットにもtoolboxアイテムが。エキスパンドメタルがはめ込まれたドアのフレームは、木で造作して『アイアン塗料』で塗装。棚板には『棚受け金物』の〈真鍮200〉をコーディネートして頂きました。
赤みがかったカリンの無垢フローリングや、古びた赤レンガのようなブリックタイル、倉庫などに使われる木毛セメント板で仕上げた壁など、それぞれに主張の強いアイテムを、色味や使う箇所、面積などのコントロールで絶妙にバランスさせているところに、つくり手のセンスの高さを感じます。こんなふうにさまざまな素材を積極的に取り入れて、オリジナリティのあるインテリアづくりを楽しんでみたいですね。
Photo:Myo Naoki
- 「シルエットLED電球」「ファクトリーフローリング」は販売終了となりました。