鍋や飲料の缶、窓サッシなど、身の回りに使われている身近な金属・アルミ。普段気にしていないとアルミ素材だということすら意識しないかもしれません。
かくいう私もこの業界に入るまでは、小学校の理科の授業以来、アルミという素材について考えたことはありませんでしたが、いざ目を向けてみると、そのラフな表情や鈍い光沢などに惹かれていました。
そんなアルミを、アートのように飾っている事例に出会いました。
採用いただいたのは、アルミの板がコの字に曲げてつくられた『アルミラック』。インテリアコーディネーターの@dmy_dmy_dmyさんのご自宅です。
W600の「アルミラック」を2つ縦に並べて設置することで、アルミと壁が交互に背景をつくっています。
「さすが!」と思ったのは、隣に飾られているポスターとほぼ同じサイズに設置していること。
ポスターとほぼ同じ横幅のサイズを選び、設置高さを合わせることで、同じサイズの額縁が並んでいるよう。棚自体がアートに見えてきませんか?
さらに、隣のポスターのデザインと横のラインを揃える、細やかさには脱帽です。
「アルミやステンレス製のウォールシェルフを探していて見つけました。アルミの面積が大きく、しっかりと存在感を出せそうだと思いました」とお客さま。
実際に使ってみた感想をお伺いすると、「通常の一枚板タイプのウォールシェルフと違い、壁側にもアルミ面があり、置くアイテムの背景になってくれるのですごく映えます。この商品にして本当に正解でした」と嬉しいお言葉をいただきました。
飾られたものを見てみましょう。アルミは、木のやわらかな質感も受け止めるおおらかさもありつつ、ツヤのある石とも好相性。アルミとグリーンはもはや王道でしょうか。いろいろな素材とアルミの組み合わせを試すのが楽しくなりそうです。
「アルミの表面が鏡面ではなくマットな質感なので、飾るアイテムの姿が反射しすぎず、特に照明の光がアルミにほんのり映り込む姿がとても美しいです」
あたたかな灯りがアルミに反射した姿は、じっと見つめていたくなるほど。
この鈍いゆらぎが背景になることで、アートのような雰囲気をつくりあげているのかもしれません。置くものや配置を変えていくと、また違った表情を味わえそうです。
お客さまはお引越しも多いそう。「引っ越し先でも何かと用途がありそうと思いました。キッチンに取り付けてコーヒーグッズを置いたり、バスルームでお気に入りのスキンケアグッズを飾ったりもできそうです」と他の場所で使うアイデアも。
用途を選ばないので、2つあってもどこかしらで使うことができそうですね。枕元につけてベッドボードの代わりにしてみたり、玄関に取り付けて鍵などのちょい置きにももってこい。
ちなみに取り付けについては、「シェルフの右側をピッタリ柱に沿わせることで強度を補い、右側は下地に木ネジ、左側は石膏ボード用ピンを使用して取り付けています」とのこと。片方にしか下地がなかったため自己判断で石膏用ボード用のピンを併用したそうです。「アルミラック」自体に重量があるため、下地があるところへの取り付けを推奨している商品です。強度にはご注意くださいね!
北欧インテリアをはじめ、いろんな素材やデザインを楽しんで暮らしているお客さま。そんな暮らしに彩られるアルミの姿にまた惹かれたのでした。