キッチンの収納の使い勝手や、小物の置き場所に悩んでいた今回のお施主様。
既存のキッチンや建具の面材が気に入っていて、それらを活用したいとのご要望をいただきました。
既存のものを活用して作り替える工事をどこに相談すればいいか困っていたところ、toolboxであれば引き受けてくれるのではないかとご期待いただいていたそうです。
シンク前は壁を造作し、目隠し壁兼洗剤やスポンジなどがおける収納ウォールを設けました。
明確に使い方を想定しているお施主様。下の段には洗剤、上の段には布巾など場所ごとに置くものを決めた上で位置を決定しています。
カゴは別の既存収納に使われていたものを再利用。『ハンガーバー』や『アイアンフック』を合わせて小物も引掛けられるようにしています。
目隠し壁上部は元使っていた笠木を細くカットして取り付けました。
色合いや木目が既存部分の笠木と一緒なので作り替えても自然な感じが出ています。
一部は元の高さのカウンターを残してリビングの風景が覗けるようになっています。
キッチン奥の部分はお施主様がお持ちのワゴンを置きたいとのご要望に対して、
扉付きの収納だった箇所をオープンな収納として作り替えました。
こちらも改装前は扉付きのパントリーでした。使い勝手を考慮して可動棚に作り替えています。
背面は既存パントリー扉材で仕上げ、棚板も既存の吊り戸棚などの扉を活用しているため奥行きに違いがあります。
既存の建具と同じ材なので、新しく作ったのに前からずっとあったような佇まい。
旦那さんは奥行きの深い棚板部分でお酒を作って飲むことを妄想いただいているとのこと。
いろんな使い道が見えてきますね。
変わってリビングの方は真っ白な空間に味気なさを感じていたお施主様。
壁天井のクロスを張り替え、背面の壁に『織物壁紙』の綿麻を取り入れました。
綿麻の優しい雰囲気の壁が白い壁とアンティーク家具との調和を保ってくれています。
馴染みのあるものを材料として活用して改装を行うことによって自然な仕上がりとなりました。
元々あったものを大事に使い続けることってなかなか難しいことですよね。
リフォームによって新しい役割を与えてあげることで、いつまでも寄り添いながら暮らしていける部屋になったのではないでしょうか。
ツールボックス工事班|TBK
toolboxの設計施工チーム。
住宅のリフォーム・リノベーションを専門に、オフィスや賃貸案件も手がけています。
ご予算や目的に応じ、既存や素材をうまく活かしたご提案が特徴です。
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