ご夫婦とお子さん8人と一匹が暮らす、150㎡の二階建て住宅。既存のものを上手く活かしながら、アメリカンでラフなテイストにしたいとリノベーションされました。
こちらのお家では、たくさんのtoolbox商品を採用いただきましたが、今回特に注目したいのは「タイル」です。キッチンや洗面、ランドリールームなど各所に登場するタイルは、なんと全てtoolbox商品!貼り方や貼る場所に工夫が施されていて、タイルの新しい可能性を発見できました。
まずは、玄関からご紹介。広い土間玄関には、たっぷり収納できるシューズロッカー。そしてその反対側にはなんと薪ストーブがありました。
薪ストーブがある暮らしって憧れますよね。本物の火を眺めていると時間がゆったり流れて、心が落ち着きます。そんな薪ストーブの背面には『チャイナブリック』 の上海ブルーを使っていただきました。
表面に凹凸があったり、白いもやがかかっている部分があったり、一枚一枚表情や質感が異なるのが特徴のタイルです。
こちらのお家では、さらに無骨さを出すためにあえて金槌で割って貼り合わせたそう!大小ランダムに積み重なるタイルは、本物の石を連想させます。
コの字型のキッチンカウンターの腰壁には「チャイナブリック」の 満州レッドを採用していただきました。赤レンガが積み上げられたキッチンカウンターは、旅人たちがお酒を酌み交わすバーを連想させます。赤いレンガとオレンジの明かり、古材が組み合わさって、思わずリビングからも眺めたくなるような温かな空間が広がっています。
カウンターにすることで、料理を作る場所と食べる場所が近くなり、みんなで賑やかにキッチンを囲むことができますね。ゆったりお酒を飲んだり、本を読んだり、料理をする時以外にも集いたくなる場所です。
カウンターになぞってつけられたライティングレールには、ライトに混じってドライフラワーや観葉植物が。『ライティングレールプラグ』の吊りフックを付ければ、お気に入りのものを上から吊り下げられます!
寂しくなりがちな上部の空間を植物たちが賑やかしてくれました。
オープンな洗面空間には『レトロエイジタイル』を採用いただきました。シンクや鏡、照明はステンレスで統一されていて、「レトロエイジタイル」の深いブルーが引き締め役となっています。
そして、こちらの洗面、大家族が気持ちよく暮らす一工夫が!
なんと洗面の高さが2種類あります。手前が小さい人用、奥が大きい人用。身長が異なる家族だと設備の高さは悩みどころですが、2つの高さを設けることで、みんなが気持ちよく過ごせる洗面になりました。パッと見、高さ違いの洗面が並んでいることに気づかないのは、背面のタイルの線が一役買っていそうですね。
そして、朝の洗面ラッシュを解消するために、こちらに加えて2階にもう一つ洗面スペースがあります。2階の洗面を見に行ってみましょう。
2階の洗面には『ミニマルシンク』、『クロームメッキ水栓』、『ラスティックタイル』のグリーンを採用していただきました。こちらの洗面、タイルの貼り方がとても面白いんです!
普段見慣れているのは、壁に対して平行な貼り方ですが、このお家では斜めに貼られています。斜めに貼ることで、ダイヤ型に見えたり、ソファのキルティングのように見えたり、洋服のアーガイルチェックを連想させたり。貼り方を変えてみると、またイメージがガラッと変わりますね。
そして、よく見ると、こちらは目地なしで貼られています!
「ラスティックタイル」は、一つ一つ形が異なっていたり、表面がでこぼこしていたり、不揃いさが魅力。目地なしで貼るとより一層不揃い感が引き立ちます。隙間が細いところがあったり太いところがあったりと揺らぎが生まれ、思わず指でなぞりたくなってしまいます。
最後にご紹介するのは、ランドリールームです。
こちらには『フロストタイル』を採用していただきました。無骨でスタイリッシュな空間にしたくて、海外の地下鉄で使われていそうなこのタイルを選んだそうです。フロストタイル自体は均一で艶感のあるタイルなので、清潔感も感じられてランドリースペースと相性ピッタリです。
この家に住む10人家族と一匹の楽しげな集合写真も送っていただきました!今回ご紹介したタイルは、お子さんたちとDIYで施工されたそうです。自分たちで家に手を加えると、「ここは自分が貼ったんだ!」と思い出も刻まれて愛着のわく空間になりそうです。
金槌で形を変えてみたり、斜めに貼ってみたり、目地を入れずに揺らぎを楽しんでみたり…。お手本通りに貼るのではなく、自分たちで妄想してアレンジを加えることで、より一層タイルの表情が活き活きと動き出します。工夫して貼ったタイルは、家に新たな物語を紡いでくれることでしょう。
※こちらの事例はimageboxでも詳細をご確認いただけます。